メインメニュー

FAQ(よくある質問と回答)

メインページ »» 喘息

目次


最新の喘息の治療(WHOによる喘息管理の国際指針について)
昨年、WHOから喘息管理の国際指針「喘息管理・予防のグローバルストラテジー」が発表されました。これにより、6年前に始まり、4年前に欧米全体、3年前には日本国内で発表された喘息治療ガイドラインの世界的標準化が完成しました。
重要な点を3点だけ挙げます。

・喘息は慢性のアレルギー性気管支炎と定義したこと。つまり治療は発作時のみではなく、長期に必要です。
・吸入療法を中心とした治療法。確かに発作による救急受診は激減しました。
・患者教育・自己管理の徹底。発作の治療を自宅ですぐに開始できるように指導します。

情報が瞬時に世界中に伝わる現代において、病気の治療も世界的標準化が進むは当然のことですが、実際にはこのようなガイドラインはまだ珍しいものです。
しかし、世界の英知を結集した治療は大変有効で、副作用が少ないことは確かです。

喘息治療(最新の動向)
最近、吸入ステロイド療法が普及したことにより、喘息で救急外来を受診する方も入院する方も、劇的に減少しました。
このことは、特にこの治療の恩恵を受けている方々には実感していただいていると思います。
しかし、吸入ステロイドを含む現代の治療をもってしても難治性で苦しんでいる方もいます。
この中には、吸入するとかえって咳が出て、一時苦しくなるので、ついつい吸入を敬遠してしまう方もいるようです。
昨年末からヨーロッパで実績のある、パウダー型で刺激のない持続性ステロイド吸入薬が日本でも承認されました。
これまでの吸入薬ではコントロールが不十分な方には朗報です。
また、難治性にならないためには発作を長期化させないこと、特に初期治療が大切です。
吸入療法の先進地域ヨーロッパでは成人でも小児でも難治性重症例が減少し始めているそうです。

このところ夜に咳が止まらず、苦しくて眠れません。喘息でしょうか?
今年の夏は梅雨明けが遅い上に、気温差が激しく、異常と言って良いような気候です。
この気候と関係があるのか、夏風邪の後に咳が止まりにくい方が多くなっています。
また、何年も落ち着いていた喘息発作が再発した方も例年より多いようです。

風邪をひいた後、熱は下がり、のどの痛みもよくなったのに、咳込みがひどくて眠れない、痰が多いという状態になると、もう風邪薬は効かないようです。
気管支の治療が必要です。
中には、喘息を発病してしまう方もいます。
御質問の方も喘息の可能性があります。

例年、八月末から9月にかけては喘息の好発時期です。
今年は、真夏のカラッとした期間が短そうですので、喘息の方は八月中旬を過ぎたら、良い状態を維持するように心がけて下さい。
具体的にはステロイドの吸入を毎日忘れずにです。

妊娠中の喘息発作はどうしたらよいでしょうか。
喘息に限らず、妊娠中の薬についてはなにかと気になるものです。
妊娠と気付かずに薬を服用してしまい、後であわてるということはよくあります。
妊娠の可能性のある方は普段から余分な薬は服用しない、妊娠しても安全な薬を選択するといった注意が必要です。

喘息の方が妊娠すると、約3分の1の方に妊娠中に喘息悪化が見られ、3分の1は出産後に悪化、残りの3分の1は変化がないといわれています。
胎児のためと、発作を我慢するのは逆効果です。
一番避けたいのは、胎児の酸素不足です。
妊娠中の喘息に安全な治療法は詳しくわかっています。
幸いなことに、喘息の治療薬は飲み薬、吸入薬ともに安全なものが多いのです。
ただし、新しい抗アレルギー剤の様に安全性が不明なものもあります。産科と内科の主治医に相談して治療を決めてもらい、健康な赤ちゃんを上手に生んでください。

子供が喘息で吸入薬を使っているので危険はないか心配です。
喘息の治療は世界的に吸入療法が主体です。
それは内服や注射よりも安全性が高いと考えられているからです。
しかし、そのうちの気管支拡張薬といわれるβ刺激薬の吸入には心臓への刺激作用もあるので、使いすぎると危険だといわれています。
β刺激薬の吸入は軽症発作の初期に正しく使えば安全で有効ですが、中等症以上の発作には向きません。
気管支拡張薬による治療は吸入でも内服でも喘息の重症度を下げる力はないと考えてください。
ではどうしたら良いかというと、β刺激薬の吸入に頼らなくても済むように喘息の重症度をコントロールするのが理想です。
そのためには、現時点では吸入ステロイドがもっともよい選択です。
吸入ステロイドの定期的な使用により世界中で重症喘息発作の急患が激減しました。
これは医療費の効果的な節減になったことも知っていただけると幸いです。



Copyright © 1999-2007 Murayama-naika clinic all rights reserved.